二人称変遷 中国語と日本語 [中国語学習]
最大寒波襲来! 2016/1/22
庭の甘夏が寒波で氷り、それが昼とけるなどと繰り返したらいかにもまずくなりそうだったので
素人考えで収穫。植えて4年初めての収穫約20㎏。結構なった。
実は小ぶりだがとても甘い。
今日は二人称。
中国語では「你」、これを日本語では「あなた」で訳す。
「あなた」の漢字は?
パソコンの辞書IMEでは、彼方、貴男、貴女、貴方など2文字で、一文字はない。
「あなた」は何者?
森田良行「基礎日本語辞典」によると、
「あなた」は、彼方かなた、此方こなたのkanataのkが脱落したもので
話し手から隔たったところにいる相手を指す。
とある。
NET上の語源由来辞典では、
平安時代から 離れた場所、時間にいる人を指す
江戸時代宝暦年間から二人称として使われた
という。
二人称について日本語と中国語の差異
中国語
①中国語の二人称は、古代にはたくさんあったが、現代では「你」、「您」だけ
上古時期 「女」と「乃」と「若」。「子」、「君」。「尔」と「而」と「戎」は周から出現
中古時期 「汝」と「尔」
唐,宋 「你」
将进酒 李白
君不见黄河之水天上来,奔流到海不复回。
君不见高堂明镜悲白发,朝如青丝暮成雪。
人生得意须尽欢,莫使金樽空对月。
天生我材必有用,千金散尽还复来。
烹羊宰牛且为乐,会须一饮三百杯。
岑夫子,丹丘生,将进酒,杯莫停。
与君歌一曲,请君为我倾耳听。
钟鼓馔玉不足贵,但愿长醉不复醒。
古来圣贤皆寂寞,惟有饮者留其名。
陈王昔时宴平乐,斗酒十千恣欢谑。
主人何为言少钱,径须沽取对君酌。
五花马,千金裘,呼儿将出换美酒,与尔同销万古愁。
日本語
①日本語も古代は二人称代名詞の数が多い。
②特徴的なのは、一人称代名詞が二人称代名詞に使われている、人称代名詞の転用が多いこと。
③人称代名詞はあるが、中国語に比べ実際の使用頻度が少ない、人称代名詞を使う代わりに、職位名を使ったりすることが多い。
時代 第二人称 この論文に詳しい。
奈良時代 な、なれ、い、いまし、おれ、きみ(君)、なびと、まし、みまし、なむち、わけ
平安時代 な、なれ、きむぢ、なむぢ(爾、汝)、まし、おのれ、われ、そこ、わがおもと
鎌倉時代 なむぢ(爾、汝)、おのれ、おれ、おんみ、きみ(君)、ごへん、わきみ、わごぜ、わとの、わぬし、わひと、うれ
室町時代 わごぜ、わとの、ぬし、おぬし、きしよ、くはう、わごりよ、わごれう、あれ、そち、そなた、それ、われ
江戸時代 おぬし、おのれ、わがみ、われ、ありさま、うぬ、おまへ、きさま、おまい、おまいさん、おまはん、おまへさま、おまへさん、おまへはん、おめへ、おめへさん、あなた、おのし、きこう、むし、いづれも
明治以降 あなた、おまへ、きさま、きみ
こんなことらしい。
中国語では人称代名詞の数は少ないが、頻繁に出てくる。
日本語では人称代名詞の数は多いが、職位などで呼び、人称代名詞を使う頻度は中国語ほど多くはない。
庭の甘夏が寒波で氷り、それが昼とけるなどと繰り返したらいかにもまずくなりそうだったので
素人考えで収穫。植えて4年初めての収穫約20㎏。結構なった。
実は小ぶりだがとても甘い。
今日は二人称。
中国語では「你」、これを日本語では「あなた」で訳す。
「あなた」の漢字は?
パソコンの辞書IMEでは、彼方、貴男、貴女、貴方など2文字で、一文字はない。
「あなた」は何者?
森田良行「基礎日本語辞典」によると、
「あなた」は、彼方かなた、此方こなたのkanataのkが脱落したもので
話し手から隔たったところにいる相手を指す。
とある。
NET上の語源由来辞典では、
平安時代から 離れた場所、時間にいる人を指す
江戸時代宝暦年間から二人称として使われた
という。
二人称について日本語と中国語の差異
中国語
①中国語の二人称は、古代にはたくさんあったが、現代では「你」、「您」だけ
上古時期 「女」と「乃」と「若」。「子」、「君」。「尔」と「而」と「戎」は周から出現
中古時期 「汝」と「尔」
唐,宋 「你」
将进酒 李白
君不见黄河之水天上来,奔流到海不复回。
君不见高堂明镜悲白发,朝如青丝暮成雪。
人生得意须尽欢,莫使金樽空对月。
天生我材必有用,千金散尽还复来。
烹羊宰牛且为乐,会须一饮三百杯。
岑夫子,丹丘生,将进酒,杯莫停。
与君歌一曲,请君为我倾耳听。
钟鼓馔玉不足贵,但愿长醉不复醒。
古来圣贤皆寂寞,惟有饮者留其名。
陈王昔时宴平乐,斗酒十千恣欢谑。
主人何为言少钱,径须沽取对君酌。
五花马,千金裘,呼儿将出换美酒,与尔同销万古愁。
日本語
①日本語も古代は二人称代名詞の数が多い。
②特徴的なのは、一人称代名詞が二人称代名詞に使われている、人称代名詞の転用が多いこと。
③人称代名詞はあるが、中国語に比べ実際の使用頻度が少ない、人称代名詞を使う代わりに、職位名を使ったりすることが多い。
時代 第二人称 この論文に詳しい。
奈良時代 な、なれ、い、いまし、おれ、きみ(君)、なびと、まし、みまし、なむち、わけ
平安時代 な、なれ、きむぢ、なむぢ(爾、汝)、まし、おのれ、われ、そこ、わがおもと
鎌倉時代 なむぢ(爾、汝)、おのれ、おれ、おんみ、きみ(君)、ごへん、わきみ、わごぜ、わとの、わぬし、わひと、うれ
室町時代 わごぜ、わとの、ぬし、おぬし、きしよ、くはう、わごりよ、わごれう、あれ、そち、そなた、それ、われ
江戸時代 おぬし、おのれ、わがみ、われ、ありさま、うぬ、おまへ、きさま、おまい、おまいさん、おまはん、おまへさま、おまへさん、おまへはん、おめへ、おめへさん、あなた、おのし、きこう、むし、いづれも
明治以降 あなた、おまへ、きさま、きみ
こんなことらしい。
中国語では人称代名詞の数は少ないが、頻繁に出てくる。
日本語では人称代名詞の数は多いが、職位などで呼び、人称代名詞を使う頻度は中国語ほど多くはない。