30年ぶりの尾瀬が原(鳩待峠から) [散歩]
空梅雨が終わり夏日の続いた2022年6月末、30年ぶりに尾瀬を楽しんだ。
最終目的地 至仏岳或いは尾瀬沼は、現地の道路や駐車場の様子により決めよることにして家を朝3時半!に出発。
7時には戸倉に到着、観光客少なく乗り合いタクシーがすぐ出るとのことで、鳩待峠側に行くことに決めた。鳩待峠につくと 至仏岳は鳩待峠、山鼻ルートいずれも6/末まで登山禁止であることを知り、山ノ鼻から尾瀬ヶ原一周に変更。
この入山規制は山の鼻ルートは1989年から、鳩待峠ルートは2008年から、安全確保と植生と山道保護のために始まったらしい。高度成長時代は戸倉—鳩待峠間の交通規制もなく、バスや車で鳩待峠から入山で賑わっていた! 私も踏み荒らした一人だ。
山ノ鼻には尾瀬保護財団の小屋があり、ルートや植生などの最新情報をもらい、歩き始める。ここではたくさんの年配者が一眼を、若者はスマホを手に撮影に夢中。
1.花:尾瀬保護財団の≪尾瀬のお花≫を見ながら楽しむ。
わずかに残っていたミズバショウの花。
ワタスゲ、レンゲツツジ。
オゼヌマタイゲキ
カキツバタ。
ヒメシャクナゲ、ウラジロヨウタク等々、
それに
2.池塘や龍宮
3.山:
至仏岳のくっきりした森林限界や残雪、
東北北海道一の海抜の燧ケ岳、それに周囲の山々。今年が雪が深いらしい、羨ましいことに東電小屋に一泊して燧ケ岳に登るという人もいた。花のキレイな夏や紅葉の秋には早めに宿泊施設予約してゆっくり楽しみたいものだ。
4. 鹿
足跡:花を観察していると、牛首付近の木道下にかわいらしい足跡がいっぱい。熊を追う鈴が各所に配置。まさか熊?
姿:下ノ大堀川の周辺の木々の下を、親子二頭がゆったりと草などを食べながら移動していた。人が見ていても悠然と歩く姿は春らしくういういしく、丹沢などで見かける鹿と比べとてもきれい。
そういえば昔は見たことなかったと思い、尾瀬保護財団によって話を聞く。
環境保護団体のデータでは、1998年に初めてシカが確認されて以来、麓からのニホンシカが繁殖し、夜間には100頭が出没、推定2,300頭が生息。その後ネット設置や捕獲などの対策などの対策取られているものの、食害によりニッコウキスゲ、ミツガシワなどの群生地が変わってしまったそうだ。
池塘:研究見本園の池塘は無残な姿。鹿が入って体を洗ったために、浮島は転覆、池底の堆積層が巻き上げられ毛皮のように漂っていた。尾瀬ヶ原そのものが植物腐敗層で構成されているため、湿原も池塘も簡単に破壊される。
NETで、日本オオカミ協会の鹿の天敵狼を放って退治する提案を見かけた。
日本各地、獣の害に困惑している、最近、我が家の庭にも戦後台湾からもたらされ大繁殖した台湾リスが果物を食べにくる。
人間が住みやすいい環境にするためには、捕獲、天敵配置など必要なことはわかるが、都合よくバランスをとるのは至難のワザ。
SDGsには共生目標あるが、難問!
4.ルートと所要時間:案内図はたぶん繁忙期の観察も含めた標準的な時間であり時間持て余した。。今回のように人出少なければ、三条の滝往復してもよかったかも。