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銀のフック [漢詩]

漢詩挑戦してみる。

浣溪沙 北宋 秦观
漠漠轻寒上小楼,晓阴无赖似穷秋。淡烟流水画屏幽。
自在飞花轻似梦,无边丝雨细如愁。宝帘闲挂小银钩。

うすら寒いなか小さな楼閣にのぼる。 暗い明方は秋の終わりみたいでいや。外は淡い霧のなかにさらさら流れる小川、部屋にはいると屏風だけがひっそり。
玉石をちりばめた華麗な簾をあけ銀の掛け金でとめると、外は花が自在にひらひらと舞いまるで夢の世界、しかし小ぬか雨がしとしとふるのはまるで憂いのよう。
あの人のいない朝は...というかんじかなあ?

最後の句の意味は?一人の憂いをPOPSふうにうたうようなものか。


憂いをうたったよく似たものを、探したが?
紅顔の美少年が夕闇にという詩はこれ。

鹊踏枝 南唐 冯延巳
谁道闲情弃久,每到春来,惆怅还依旧。
日日花前常病酒,不辞镜里朱颜瘦。
河畔青芜堤上柳,为问新愁,何事年年有?
独立小桥风满袖,平林新月人归后。

風情心をなくして久しいのに、やはり春が来るたびに憂いに沈む。
憂さを晴らすのに花を前にして酒びたり、鏡に映る顔が衰えるのもかまいはしない。
川面の青々した柳のようにまた新しい憂いがおこってくるのはどうして?、
別れた後、森の新月の下に立つと袖には風だけがいっぱいに。誰もいないさみしい春の夕。
    村上「宋詞の世界」P72参照

書いていて思い出した。これは別人の歌になっている。 北宋 欧陽修
紅顔.jpg

こちらが有名だった!
柄にもなくこんな詞、それにしても訳はもうちょっとなんとかしたいもの。

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