奈良 山の辺の道と長谷寺サイクリング [散歩]
奈良に立ち寄り、月が瀬や柳生の里などぶらつき、夕方宿探した。
奈良市内では車止められるやすい宿を見つけられず、天理市に来てしまった。
宗教都市天理市は、天理教の施設と信者であふれていたが、人々は親切でいい街だった。
教団本部 3000畳の本堂は壮観だ。
町には教団の設備が整然と、また各地の詰所(宿泊所)がいくつもいくつも。
泊まった宿。町の中心にありながら静かで、内部は設備が整っていてとても便利。
もともとの計画はやめて、天理からの山の辺の道サイクリング散策することにした。
雨模様の中、山の辺の道、長谷寺にむかう。平日と雨模様のせいで歩いている人少なくラッキーだった。
途中であった方の話では、ふつうは人が多く、サイクリングは無理とのこと。
山の辺の道は天理から桜井まで約16km。
歌に詠まれた小山があちこちに点在。
畑、田んぼ、果樹園などに囲まれたこんな道。
途中には俳句短歌など。
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芭蕉は隣県生まれだから、ここにもよく来ていたのであろう。
柿本人麻呂。この時代、中国から輸入した漢字だったのか。
読めない。
こんな意味だったのか。
古墳。関東では見かけないのでめずらしい。柳本、萱生、纒向古墳群などあるらしいが、今回見たのは崇神天皇陵、櫛山古墳、天神山古墳・景行天皇陵
周りが堀になっているのが多い。
崇神天皇陵(3-4世紀、神武天皇と同一人物?)。中国の広大な陵も、日本の古代にはこんなサイズ。
こんなかわいらしい陵も。西山陵。
次は長谷寺へ。山の辺の道桜井終点から数キロのところ。
まず看板を読んでから。長谷寺のホームページには素晴らしい写真がある。
花の寺というが、今は季節外れ。残念。
わずかに、紫陽花が。
終わってしまった牡丹。
咲き乱れていたころを想像しながら、回廊を登る。399段。
本堂。
清水寺と同じ舞台つくり。四季眺めは素晴らしいだろう。
額の字は大悲閤で、観音様を祭る堂に掲げるもので、思いやりを意味するらしい。
観音様公開日だったが、雨に濡れてはいるのがためらわれた。足元におすがりしたかったのだが。
これは公開のパンフ写真借用。
境内には、藤原定家など記念碑。
源氏物語の二本杉。謡曲 玉鬘。
夕顔の侍女右近は、長谷寺近くの椿市の宿で、かつて夕顔に仕えていた人々と遭遇し、夕顔の娘・玉鬘(たまかずら)と念願の再会を果たします。そして翌日、寺の僧に「例の藤原の瑠璃君と言ふが御ためにたてまつる。よく祈り申したまへ。その人この頃なむ見たてまつりいでたる。その願も果たしたてまつるべし」
こんな恵まれた時期のこれたらもっと幸せだっただろう。写真家入江泰吉の所にも寄りたかったが...
雨にはたたられたが、じっくりと寺神社も楽しめた、朝8時から夕方3時までのサイクリングであった。
帰ってから、鎌倉長谷観音との関係をみてみた。十一面薬師観音があること以外直接の関係はなさそう?
関係 | 奈良 | 鎌倉 |
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起源 | 686年 | 736年 |
開山 | 686年道明上人、721年徳道上人 | 736年徳道上人 |
本尊 | 十一面薬師観音 右手に錫杖と数珠、左手に水瓶 | 三浦長井浜から鎌倉長谷寺に。 |
宗派 | (変遷経て現在)真言宗豊山派 総本山 | (変遷経て現在)浄土宗 単一寺 |
備考 | 奈良長谷寺は源氏物語、枕草子など古典に頻出 「はつせまいり」 | |
住所 | 奈良県桜井市発瀬 | 鎌倉市長谷 |
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