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蚕婦のうた [漢詩]

急に寒くなって、メジロやすずめが山茶花に、柿にといそがしい。

豪華なものを作るのは庶民(蚕婦)。それを使って飾り立てるのは貴族。そんな詩。

唐朝から現代まで詠われてる。
大手前大学の丹羽先生のメモでは中国唐代 杜甫、白楽天 、韓国、日本と伝わっている。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007645052

晩唐の杜牧の末裔と言われる杜荀鶴も詠ってる。

杜荀鹤的《蚕妇》
粉色全无饥色加,岂知人世有荣华。
年年道我蚕辛苦,底事浑身着苎麻。


中国で最もポピュラなのは
蚕妇 [宋] 张俞
昨日入城市,归来泪满巾。
遍身罗绮者,不是养蚕人。
蚕婦.jpg

日本では紡績の女工哀史あるが、蚕婦の嘆きは聞かない。
私の田舎の家には、戦前はやっていた養蚕の名残の品々があり、
畑には使い道無い桑の木が植わっていた。
子供心には絹より丈夫で安いナイロンに、どんどん変わってゆくその変化がまぶしかった。


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