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駆け込み女 [映画]

2015/3/3河津桜を見に行ったとき、東海道が茅ヶ崎の火事でしばらく動かなかったので、横須賀線で東慶寺に行った。朝早く開門時間前だったが無理やり入れてもらったとき、目についたのが駆けだし男に駆け入り女の映画のポスター。

これが5/16公開になったので遅くなったが6/3見ることに。
映画館のスケジュールでは2時間23分。長い。

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始まるとたちまち引き込まれて、あっという間。Story、せりふ、場所設定すばらしい。

見た後NETで確認。ここに公式ページ

東慶寺での場面が素晴らしいが、あの狭い東慶寺のどこに?と思って調べると、これは姫路の書寫山圓教寺という。

kakedashi22800.jpg

ラストサムライにでた監督の思いいれの寺だったんだ。

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講堂 尼さんの勢揃いしている場面や、立ち回りなど迫力ある。
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食堂
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登場する5人のかけこみ女たち素晴らしい。本当にこんなにも強かったのかと思って原作(東慶寺花だより)読んでみると、井上ひさし氏はこれ以外にも個性的な女性を独特なタッチで描いていて飽きない。

縁切りの研究者 高木侃(専修大学)などの時代考証もうまく取り入れているようだ。

高木氏の本やNET上の解説(専修大学 東慶寺花だよりを読むⅠ、Ⅱもあり)を読むともっとわかりやすい。

東慶寺には何回も行っているが、こんなこと知らなかった。

1.大坂の陣で負けた後、豊臣秀頼、淀君の娘おいわが千姫の養子になり東慶寺の法秀尼に。
2.法で裏づけられた駆け込みだった。
3.東慶寺には江戸末期150年で2000人がかけこみ。
4.駆け込み寺には東慶寺のほかに群馬太田市の満徳寺あり。これも千姫ゆかり。
5.概略離婚率は江戸時代3%、明治1%、現在2%で、江戸時代のほうが、離婚が多かった。江戸時代は想像以上に自由な世界だったのだ。

曲亭馬琴さんも登場。

八犬伝は水滸伝の引き写しとののしる場面。
水滸伝の日本最初の訳者は馬琴だったとは!

七里ヶ浜の砂鉄から出雲のようなたたらのような鋼を作る話も、これも本当だったんだ。

わりあい真面目に考証されているのにも驚いた。

笑えて楽しめた作品。
井上ひさし氏にひきこまれそう。

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